残酷な命日

もう5年前のことになります。生後推定6か月の子猫が3匹の赤ちゃんを産みました。   
子猫が小さな小さな子猫を護る姿は痛いくらいけなげで、それでも逞しく、それを見つけた私たち近隣の住民は悩みました。一体どうすればいいのか。保護して新たな飼い主を探すか、自由気ままに強く生きる彼女達を、地域猫として見守るか。結局はボランティアの人たちの協力を得て、避妊去勢手術をした後、元の場所にリリースすることにしました。その後一か月は問題もなく子猫たちはすくすくと育ちました。しかし5年前の今日、毒殺されてしまったのです。私達は暑さで腐りかけた亡骸を涙をこぼしながら弔いました。                         
一匹だけ奇跡的に難を逃れたプーちゃん。突然独りぼっちになってしまったプーは三日三晩お母さんと兄弟を探して泣き叫びました。                            
何年経ってもこの日は胸が締め付けられる思いです。                    
                                     
人間と動物との共存は決して簡単な事ではありません。でも一人一人が少しだけ独りよがりな主張を我慢して優しい気持ちになってくれればこの残酷な事態を避けることが出来たのではないでしょうか。恐ろしい勢いで迫ってくるくる死と向き合ってプーちゃんは元気に生きています。    

残酷な命日 への1件のコメント

  1. ピンバック : 鳴かない猫と鳴く猫と | ペットシッター 新宿デコ | 東京都新宿区 大久保 西新宿 中野区

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